身近なところに、フランス語、アラビア語が母語である人がいて、折に触れフランス語を教えてもらっています。 micro brewの麦酒をあれこれ買ってきて(最近人気がでてきましたね。私は以前からヤッホーブルーイングの「よなよな」その他が好きです。) 飲みながら degustation という単語を教えてもらいました。お味見という意味らしいのですが、英語にも「試味」「賞味」という意味でニッチですが存在している単語でした。 with gusto 味わって、舌鼓を打って、楽しそうに そして似ている gastronome 食通 gastronomical delights 食の楽しみ gastric acid 胃酸 などの言葉からの連想ですぐに覚えられました。 そこで、時事英語では明らかにフランス語語源と思われる単語が豊富なので聞いてみました。 例えば rapprochement 国家間の友好回復 について聞くと、仲直りという意味で日常語だと言ってました。 フランス語の初級単語を知っていると、かなり上級英語で潰しがきくようになるのではないかと感じました。 冷戦時代のデタント detente はきっとご存知の方が多いと思います。 私のメインの職場の上級の生徒さんたちは、次のような単語には慣れ親しんでいると思います。 recon (reconnaissance) 偵察 espionage スパイ行為 engage (語尾のeの上にはアクセントマークがついてます・・) アンガージュマン 作家などが政治に関わっていること tete-a-tete 二人だけの密談 attache 随行員 大使館員 entourage 随行員 側近 etc.. 政治や外交の観念って多くはフランスからもたらされたのでしょうね。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 時事英語だけではなく、TOEIC、英検レベルで必修の単語facilityもフランス語かラテン語由来です。 facility 施設 Olympic facilities, facilities for the elderly She has a facility for learning new languages. 能力 facileは「容易な、たやすい」という意味で フランス語では、英語のeasyのように日常語だと思うのですが 英語に入ったとたんレベルが上がるのですよね。 facilityだけ覚えるのは私はもったいないと思ってしまう。 To him it was a comparatively facile success. たやすく手に入った成功 ただし、こんなん日常生活でいきなり頻繁に使うと、絶対に嫌われますからやめましょう。 読み言葉、書き言葉です。そしてここぞというところで何か意図をもって使う以外 (いやな奴の鼻を明かすとか・・単語力をみせつけるとか (笑)) 会話では一番頻度的に良く使う「斬れる」やまと言葉っぽい魂のこもった英語を使うのが技です。 (ボキャビルが好きな人はここを勘違いすると痛い人になってしまいます。) Success didn't come easy for him.とかかっこよくないですか!? そして派生語 facilitate (簡単にする、つまり促進する、やりやすくする)は重要です。 スピーチ、面接試験で使いやすいので、自分のものにするといいですね。 I hope my blog will motivate you and facilitate your study. ------------------------------------------------------------------------------------------------- 常々、英語の上達にはもう一つ言語をやるといいですよと言ってます。 英語だけで精いっぱいなのは私も同じですが、利点はたくさんあります。 まず、なかなかその言語で言いたいことが出てこなくて苦労するので、英語で話すのがとっても 楽に感じます。英語のスピーキング練習がはかどります。 ちょっとした魔法ですが、英語でその言葉を習うと英語が上達します。私は高校の時にフレンチカナディアンの先生に英語でフランス語を一年教わりましたが、その効果を体感しました。ネットやコミュニティー誌で先生を探せるのではないでしょうか? 特にフランス語は、日本語における漢語?や四字熟語にあたるようなbig wordの語源になっていることが多いので、英語のニッチな語彙が増えます。ちょっとhigh browを気取りたいときに使えます。 そして英語を教える立場にある私にとっての利点としては、なかなかうまく話せない、書けないという初心者の気持ちに戻って、受講者、学生の視点を取り戻すことができます。英語ができることは別にえらいことでもなんでもないのですが、この仕事をしていると勘違いする人がたくさんいます。私が普段勤めている英語学校は、職業、肩書、知性、そして英語力さえ私よりはるかに上の方がたくさんいらっしゃる場なので、あまり傲慢にはならずにすみますが。「上から目線」になったとたん、その人間は「小物」になってしまい、成長が終わると思います。私は真の「大物」が好きなんです。自分もそうなりたい。(笑) 専門家でないので断言できませんが、 言語能力って言語の区切りを越え波及していくように感じます。 他の言葉をやることで、センスとか意識とかが高まりきっと+になると思うのです。 意識を高めると、読書などで日本語をたくさん読む、書く、訳すなどの 日常の一つ一つの行動が外国語の修得に貢献するような・・ 日本語でも良いのでたくさん読みましょう。 話しは少し逸脱しますが・・・ 資格試験の受験コースで、「どのくらい読んだらいいのですか?」と聞かれます。 その質問がでる時点で余裕がありすぎなので 「毎日吐くほど読んで下さい。」と言います。 読む量が圧倒的に足りない。 大事なのは地の読解力が大切なんです。 「日本語」をたくさん読んできていない人は、とりわけ「吐くほど」読む必要がありかも? (ただし吐くほど読むのは資格試験の前だけ・・ また勉強法をいつか書いてみたいのですが、力を伸ばすには学習内容のバランスも必要。 私は「音読して」といったら毎日3時間音読してくる生徒さん、 一日中ポータブル機器で英語を聞いてる生徒さんには、 絶対にやめて下さい。もうちょっと人生楽しんで下さい。と言っちゃうほうです。 ここは異論を唱える人も多いでしょうが、長年の経験です。 余計なお世話かな・・ごめんなさい。) ブログの様子がおかしくて、新しい記事がトップに表示されないです・・ 誤字などを訂正してもなかなか反映されてなかったり、 構成が勝手にぐちゃぐちゃになってたり・・こわいよー まぁ、いいや。 次はラテン語について書きたいな・・ 時事英語は、やはり茅ヶ崎教本が体系的に学べると思います。 初級は文法の総復習(ただし話題が超古い)に、 力のある人でも中級から始めるのがおすすめ。 上級は上下2冊でやりごたえがあります。
2 コメント
KTP
8/12/2015 07:54:04 pm
Siobhan様
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siobhan
8/15/2015 05:00:35 am
KTPさん、
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Siobhan
一応英語関連の仕事をしています。まだまだ足りない部分だらけ。生意気なタイトルですが、自分にプレッシャーをかけ、更なる前進をするためにブログ始めました。 趣味:旅行・本・英語学習・投資
特技:タロット(現在封印中) 目標:微調整中 将来: タロットでaltruismに徹したい。本を書きたい。 性格:人好き。 伸ばしたい力:英語を書く力 好きな言葉:無財七施 peace of mind 取得済
国連英検特A級 外務大臣賞 英検1級 英語通訳案内士 TOEIC 990 IELTS 8.5 TOEFL ITP 653 目標 TOEFL 高得点 ケンブリッジ英検CPE 工業英検1級 ココナラで、ネイティブに英文の添削をしてもらえます。また学習法や教材など英語学習の相談が500円でできます。
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