仕事で他人の英作文の採点やアドバイスをしていますが、自分もまだまだ力が足らず修行中です。 色々な先生やサイトでお教え頂き、最近はFruitful Englishを特に利用しています。スペルチェックや推敲をせずに短時間で書いて出すので初めはミスが多かったのですが、Level5の最高点を頂けるようになってきましたので嬉しいです。 自分の目標は 「短い時間でさっと書ける力をつける」 「ロジックの無理や破綻がない」 「凝った文章でなく、松本道弘先生が提唱するような、短くて「斬れる英語」を使う」です。 なかなかEasier said than done.です。 His talk was so eloquent and persuasive that everybody understood him and was moved . これが形容詞と構文に頼った「正しい」文章です。資格試験ではこれで良い点数をもらえるでしょうが He certainly got his message across there. のような文章を書くことを目標にしています 時折参照している教本は The Elements of Style です。古い本ですが、今指導をして頂いている教授を初め、数人に勧めて頂いた教本です。 句読点の付け方などの基本から、より良いスタイルについてまでわかりやすく書いてあります。(先ほどの私のライティングでも守れていないところは多いですが)etc.を使わない、形容詞、副詞を重視せず主語と動詞で伝える、ラテン語系の言葉を減らしアングロサクソン系の力強い言葉を使うなど多くの有用なアドバイスが載っています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 英検1級のライティングが、2級に続いて変わるようですね・・ 英検、TOEFL、IELTSは、それぞれややカラーの違いはあるでしょうが、思うことをつれづれなるまま!だらだらと書いてみます。 基本的には、検定のエッセイはアカデミックなエッセイが書けるかどうかをみる問題なので、アカデミックなスタイルを意識した方がいいです。 構成はきっちり単純に、introduction, bodyとしていくつかのパラグラフ、そしてconclusionとし、各パラグラフは、トピックセンテンスから始めます。日本語の文章に自信がある方、教養が広い方にありがちなのは、起承転結型のパラグラフになっていたり、結論で気の利いたことを書こうとして新しいargumentを入れていたりします。結論では新しいことを書かないで、Introductionの上手な言い換えをしておくのが無難です。 パラグラフの初めのトピックセンテンスは重要なので最も悩みますね。そして1つのパラには3つか4つの文を繋いでいきましょう。これが自然だとcohesionが良いということです。トピックセンテンスの後は、なぜなら(because)か例えば(for example)のどちらかを心で呟きながら次の文章を考えるといいです。ただし接続詞を毎回使わないように。 エッセイをチェックしていると、不要なつなぎ言葉が多いです。Although, but,and,however, soと各文章についていたりして目が回りそうです。つなぎ言葉がなくても明確に繋がるように文を並べましょう。小論文と時事英語は少し違うとは思いますが、茅ヶ崎英語のニュースを見ているとbecause, as, but, howeverなどほとんど見当たりませんが効率的な構成になっていてとても参考になります。 私はライティングを教える時には、初めにつなぎ言葉について(接続詞・接続副詞など)時間を長めに設けてお話しするのですが、かなり上級の方でも間違っているのを見てはらはらします。たぶんTOEFLの場合は、スペルミスなどと共に初めにe-raterにチェックされて減点要素になるのではないでしょうか?TOEFLでは確かthe(定冠詞)の間違いは大きなマイナスにはならないと思いますが、こちらの間違いは良くないです。 Because, As, Since, Forなどの接続詞を1つの文章だけにつけて文頭で使わないこと。ジャーナリズムの文章では、butを副詞として扱い、But S +Vが使われますが、アカデミックでは避けた方が良いと指導されました。 Howeverは接続副詞ですから、2つの文章を繋げません。また、文中で使う際には必ずコンマで区切るのは大基本です。 He is generally calm. He can be, however, quite upset about her daughter at times. 逆にbecauseやsoの後に挿入句もないのにコンマを打つのは間違いです。So,は本当に良く見る間違いです。エッセイは会話文やカジュアルな文とは違います。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 検定試験のエッセイは文学作品ではないので、凝った文章や美辞麗句でこねまわしたものにしないこと。語彙に自信がある人は特に気をつけて、力を見せつけるような難しい単語は控えめに、時折きらりと光らせるのみにします。ここではこの単語が一番しっくりくるという、絶妙かつ自然なコロケーションを使うことこそが腕の見せ所だと思います。確かにIELTSでは語彙のレベルの高さは評価されるようですが、それが不自然だったり、clichéを使いすぎたりしていると減点されるようです。またIELTSは、他の試験よりも冗長を嫌うようで、初めに最もわかりやすい単語(例えばteacher)を使い、後は上手に言い換えるようにしましょう。teaching professional, lecturer, facilitator,member of the facultyなど。ある学校では重複する語を全部蛍光ペンでマークして書き直す練習をしました。 それから気をつけたいのは、good, bad, sillyなどの主観的な形容詞は注意して使いましょう。正しい、悪い、美しいなどの言葉は主観的すぎるのです。「本当にそうですか?誰の判断ですか?あなただけがそう思っているのではないですか?文中で論じて証明して下さい」と私の先生は言います。It is clear, It is obvious, It is trueなどを使う際も同様に慎重に。確信を持って強く述べる時に使います。 prior toはbefore、in reference toはabout、due to the factはbecauseなど、陳腐で堅苦しい表現を簡潔にするように、ビジネス英語をやっているとこの辺は注意されますね。ライティングはお手本にする教科書などを良く吟味しないと、堅苦しくて「ござそうろう」調になっている文を若い人が書いていることがあります。死んでいるような文章を書くのはいやですね・・私は工業英検の勉強を始めたいと思っていますが、clear, concise and correctな文章、3Cを叩き込む良い訓練になるようですので、楽しみにしています。 それから英検とIELTSは手書きなので読みやすい字を書きましょう。特に英検は・・。濃くてある程度スペースがあって、ブロック体で。IELTSなどと比べて英検のエッセイを読む立場の人は疲れているかもしれません。あくまで私のワイルドな想像ですが。 他にも思い出したらまた書き足していきますね。
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11 コメント
a cat
12/6/2015 10:03:36 am
ひとつ前のエントリーのエッセイといい、素晴らしすぎて言葉もないですね。いったいどのように、ライティングを勉強されているんですか???
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siobhan
12/6/2015 03:39:56 pm
a catさん!
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atsu2co
12/6/2015 10:21:04 pm
こんにちは。毎回、すごいなあと驚嘆しながら、読ませていただいています。いつもコメントをと思いながら、すごさに気後れして、コメント書けませんでしたが、思いきって、初コメントします。最近、忙しさを言い訳にして、まとまった英文なんて、とんと書いていません。サボるとどんどん劣化しますよね⁈あっ、以前、ポイントを貯めること書いてありましたよね、すごい親近感もちました(^_^)毎朝、出勤時にこのブログ読ませてもらって、自分を鼓舞しています。今年最終クラスは、先生のクラス受ける予定です。では、年末、忙しくなりますが、ご自愛ください。
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a cat
12/7/2015 06:59:30 am
atsu2co さま、はじめまして。a cat ともうします。
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siobhan
12/7/2015 04:34:31 am
atsu2coさん!
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atsu2co
12/11/2015 04:13:55 am
a catさん、はじめまして!憧れの大先生のブログで、思わねご挨拶をいただいて、恐縮しています。そして、英検1級合格おめでとうございます。これからも、お互い頑張りましょう*\(^o^)/* 先生、すみませんm(_ _)m 先生のブログのコメント欄を無断借用してしまいました。
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a cat
12/11/2015 07:31:19 am
超優秀な先生と超優秀な生徒さんの名コンビだったわけですね。
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siobhan
12/13/2015 08:33:51 am
atsu2coさん、
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siobhan
12/13/2015 08:45:20 am
a catさん、
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a cat
12/15/2015 03:11:01 pm
詳しいコメント、ありがとうございます!
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siobhan
12/22/2015 04:23:29 am
a catさん、
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Siobhan
一応英語関連の仕事をしています。まだまだ足りない部分だらけ。生意気なタイトルですが、自分にプレッシャーをかけ、更なる前進をするためにブログ始めました。 趣味:旅行・本・英語学習・投資
特技:タロット(現在封印中) 目標:微調整中 将来: タロットでaltruismに徹したい。本を書きたい。 性格:人好き。 伸ばしたい力:英語を書く力 好きな言葉:無財七施 peace of mind 取得済
国連英検特A級 外務大臣賞 英検1級 英語通訳案内士 TOEIC 990 IELTS 8.5 TOEFL ITP 653 目標 TOEFL 高得点 ケンブリッジ英検CPE 工業英検1級 ココナラで、ネイティブに英文の添削をしてもらえます。また学習法や教材など英語学習の相談が500円でできます。
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